
検査データはプリントアウトされてから、カルテに貼られています。
今では院内のコンピューターで患者さんのデータを時系列ですぐに見られる病院も増えています。
このようなデータは、入院して間もない患者さんはともかく、長期の患者さんの場合膨大な量のページ数に上ります。
効率よくデータを読む方法について具体例を挙げて説明します。
例えば発熱を呈している患者さん。注目すべきデータはWBC(白血球)、CRP(炎症反応)ですね

そこで
@入院時のWBC10000、CRP7.0体温38.8℃
A抗菌剤点滴など開始後翌日のWBC8000、CRP4.8 体温37.8℃
B現在のWBC5000、CRP0.1 体温36.6度
というように拾ってみてください。
データ上一番高値を示していた時は入院時で、医師の指示通り抗菌薬点滴開始。
その後データは落ち着き始め現在炎症が治まり平熱になっています。
入院が長期化してきたり、疾患や治療が複雑化してきたりすると、もっといろんなデータが関連し、推移もこんなにシンプルに落ち着かないことが多いです。
しかし重要なことは2、3日置きに行われる採血結果(多い時は毎日)を入院初日からすべて書き取ることではありません。
治療や自覚症状と照らし合わせながら上昇傾向にあるのか


もちろん医師も看護師もその日の採血結果は必ずチェックしています。
しかし、入院時から今までのすべてのデータを事細かに暗記しているのではなく、データの推移を見ているのです

学生時代はその時々の患者さんの状況を細切れで見る事になるため、ついつい全部メモしてしまいそうになると思います。
治療後にデータがどのような変化を辿るかという予測を持って患者さんを観察するようにしましょう。
入院経過全体を通して患者さんの状態を把握することがカギです

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