
呼吸状態を観察しなさいと言われても、一体どういう事なのかわかりにくいという学生は多いと思います。
だって日頃自分の呼吸を意識していることなんてあまりないから。
看護学校では、呼吸の異常について習います。
チェーンストークス呼吸・ビオー呼吸・楠マウル呼吸をはじめ、聞きなれないものばかりだと思います。
学生のころはもちろん、新人で見慣れていないと難しく感じるでしょう。
そんなたくさんの呼吸状態の中でも、一番見る機会が多くなるのは下顎呼吸かも知れません。
多くの患者さんは臨終が近付くと下顎呼吸を呈します。
吸気時に下顎を前に出すような形のこの呼吸。
終末期看護実習ではターミナル期の患者さんを担当しますが、自分の実習中に患者さんの臨終に立ち会う可能性があります。
呼吸状態の変化を注意深く観察させてもらいましょう。
看護師は
「数日前に担当した時よりもさらに悪くなっているなぁ…。」
「うーん。この様子じゃ今日の日勤帯の間、持ちこたえられるかなぁ?」
「呼吸が今にも止まりそう


というように、患者さんの重篤度を呼吸状態で判断しています。
もちろん呼吸状態の観察事項は呼吸の種類だけでなく、
呼吸音・酸素飽和度(SPO2)・血ガス・呼吸回数・リズム・自覚症状や呼吸以外のバイタルサインなども合わせて観察しなくてはなりません。
持続的酸素吸入は医師の指示のもと行いますが
看護師は医師の指示を待つだけではなく、
「体位調節による舌根沈下を予防」
「吸引・経口エアウェイの挿入による気道確保」
「タッピングによる排痰処置」
などを看護判断で行う事ができます。
あと、学生の頃はイメージしにくいかもしれませんが、消灯後の巡視の時に私達が確認しているのは患者さんの呼吸です。
新人の頃は懐中電灯の明かりだけで患者さんの胸郭運動を見極めるのが難しかった。
布団をすっぽりかぶっている患者さんもいるし…。
でも、予測不能事態が起こるのが夜中の病棟。
軽症の患者さんの胸郭運動も必ず

たまにいびきが大きくてこっちがびっくりするような患者さんもいます。
総室の場合、ほかの患者さんが眠れているか注意して観察しましょう。
大いびきの患者さん、睡眠時無呼吸を起こしていないでしょうか

あまりにも不規則な呼吸をしている時や無呼吸が頻回にある時はそーっと起こしてみましょう。(そーっとですよ

患者さんにはその通り伝えましょう。
「いびきかきながら呼吸が苦しそうに見えたから…」と。
私はこれで患者さんに怒られたことはありませんが(笑)患者さんのキャラクターにもよりますね。
対応に迷う事は何でも先輩看護師に相談してみましょう

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