
一年生の時の戴帽式で初めて、教官からナースキャップを戴きます。
ナイチンゲール像から受け継いだキャンドルの灯火を持ちながら、学生達がそれぞれの思いを胸に抱く瞬間です。
初めての実習の時はまだ、キャップはありません。
病棟の看護師のキャップに憧れながら勉強に励み、ようやく式を迎えられた日の感動は大きなものでした

看護師のトレードマークとも言えるナースキャップでしたが、近頃は廃止されてきています。
なぜなら、「不潔」「邪魔」だから…。
ナースキャップが邪魔というのは、なんとなくわかるかもしれませんが、「不潔ってどういう事

でも、これは事実です。
白衣は汗をかくとすぐにクリーニングに出しますが、ナースキャップをクリーニングに出すサイクルは白衣よりも遅くなります。
「そんなに汚れてないかな


でも、よく見ると結構埃が付いていたり、なにかが飛んできて乾いた後のようなシミがついていたりします。
キャップをクリーニングに出すのが遅れる理由の一つに、組み立てが面倒という事もあると思います。
一枚布で出来ているキャップ(分厚くて糊が効いているから、ボール紙くらいの固さになっています)の形を組み立てた後、後ろの穴にナースキャップピンで留めて完成ですが、慌ただしい朝に組み立てる暇がなく、ついついそのままのキャップで…となってしまいます。
(私だけじゃないはず

完成したキャップは白ピンで頭に留まっていますが、点滴ボトルにコンッと当たることもしばしば。
ME機器がたくさん置いてある狭いベッドサイドで立ったりしゃがんだりしていると、ベッド柵やジャバラにコンッと当たって、ずれる…。
つまり、ナースキャップは格好がいいのですが仕事をする上でなかったら困るというものではないという事です。
なんだかさみしいですね

私はナースキャップが大好きだったので

朝、慌てて出勤してきても髪をまとめてキャップをかぶると、ぼさぼさ頭でもバレないで済みます

(逆に外すと髪にキャップを止めた痕が付いているから、仕事の後お出かけする時に直すのが大変なんですけどね…。)
それに何と言っても、気持ちが引き締まります。
身につけるだけで仕事モードに切り替えられるから不思議です。
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