看護問題

2011年08月10日

看護問題

私が希望の病院で働けたオススメの転職サイトはこちらぴかぴか(新しい)

看護過程の展開は、いわば「問題解決過程」だという事ができます。

この場合の問題というのが、「看護上の問題」(看護問題)です。

看護上の…というところがミソです。

さて、今日は看護学生の皆さんが悪戦苦闘する看護上の問題の挙げ方について、身体面・精神面に分けてお話します。

@身体面の看護上の問題 

患者さんのカルテや診察の結果から、様々な情報を収集してきました。

これらの情報から看護上の問題点を明確にするところから看護計画の立案がスタートします。

病態関連図のところでも少しお話しましたが、看護上の問題は「看護介入によって解決または軽減できる種類のもの」である必要があります。

当たり前なのですが、難しいですねあせあせ(飛び散る汗)

具体例を挙げて説明します。

例えば急性骨髄性白血病の男性患者さん。

入院時ヘモグロビン値が6.0mg/㎗でした。(正常値の半分以下)

主訴はめまいとふらつきです。

この患者さんの看護上の問題を挙げるとき、「♯貧血」と書いてはいけません。

「♯貧血」を問題用紙に書くのは医師です。

なぜなら看護師の役割は治療や投薬・輸血・処置・手術などによって患者さんの病気を治すことが出来ないからです。

(もちろん投薬や輸血管理、限られた処置は医師の指示の下に行う事が出来ますが…)

本格的な実習が始まったばかりの2年生の頃は、なかなかここが理解しにくいようです。

そんな時、こう考えてみてください。

「貧血が原因のめまい・ふらつきのせいで、この患者さんの日常生活はどんな風に支障をきたしているのか?」

これが看護上の問題であり、看護介入の糸口でもあります。

「♯貧血による眩暈・ふらつきによる転倒の恐れ」

どうですかexclamation&question

これなら看護師の介入によって、患者さんの日常生活上の苦痛が解決できますよね。

トイレや検査に行く時は車いすで移送する、立ち上がるときは急に姿勢を起こすのではなく、臥位→座位→立位と徐々に姿勢を変えるように指導する、食後は看護師サイドで下膳する(歩ける人は自分で下げてくれますが)、入浴時は付添う…。

ちょっと思いつくぐらいでも、こんなにも看護介入の方法が浮かんできますね。

あと、よく間違いがちなのが「♯疼痛」「♯発熱」というところですね。

痛みや発熱を呈する患者さんに対して、看護師は医師の指示の下、鎮痛剤・解熱剤を使用します。

でもそれは看護計画の中の一つの実施項目に過ぎず、看護上の問題そのものではありません。

この場合なら

「♯疼痛・発熱によるセルフケア不足」

となります。

疼痛・発熱のせいで食欲が落ちる、お風呂に入れない、遠い検査室までは歩けない…この状況がセルフケア不足です。

原因となる疾患を治すことができなくても、看護師は患者さんのセルフケア能力に合わせた介助を行ったり、解熱・鎮痛剤の使用によって苦痛を緩和したりできます。

この考え方が、看護上の問題を導き出す上で大変重要になってきます。

A精神面の看護上の問題 

身体面での看護上の問題よりもはるかに難しい、精神面の看護上の問題の立案。

それもそのはず、患者さんの精神面に対する看護介入自体がとっても難しいせいです。

先ほど身体面の看護上の問題のところでもお話しましたが、「看護上の問題は看護介入によって解決または軽減されることか?」という事が重要とお話しました。

これは精神面でも全く同じことが言えます。

でも、よく看護学生が書いてしまうのが、「♯不安」という事。

皆さんは元気な状態でも、時々不安になる事はありませんか?

将来の事、家族の事、自分の事…。

人間だれしも不安の二つや三つは持っているはずです。

毎日そのことばかり考えているわけでなくても、ふとした時に…という経験があると思います。

まして健康上の問題を抱えて入院している患者さんたちの不安なんて、健康な人がちょっとやそっと想像してもしきれないような深い悩みに起因するものかもしれません。

そんな患者さんの不安の全てを、看護師が全て解決・軽減することは果たして可能でしょうか。

別に私は、所詮看護師なんて患者さんの不安な気持ちに立ち入ることなんて出来るはずがないexclamationと言っているのではありません。

ただ、看護上の問題として「不安」とだけ挙げる事が少し安易な感じがするんです。

不安にも種類があります。

検査や手術の前に感じる、わからないことに対する不安かも知れませんし、いつ仕事に復帰できるのかわからなくて不安になっているのかもしれません。

余命を悟った時の不安かもしれません。

また、それらの不安がどの程度のものかによっても、こちらの対応は変わってきます。

ふとした時に不安になる程度の事から、毎晩眠れず明け方ようやく眠りに落ちられるくらいの大きな不安までいろいろです。

このような気持ちを持つ患者さんの看護上の問題として「不安」を挙げた学生に具体的な介入方法を聞くと「話を聞くこと。」という返事が返ってきます。

確かに話を聞くことで解決・軽減できる種類の不安もありますが、これではちょっと大雑把すぎます。

様々な原因・種類・程度がある「不安」をひとくくりに考えてしまうと、適切な看護介入が出来なくなるという事です。

そこで、精神面の看護問題を挙げるときには次のように具体的に考えるようにして下さい。

「♯手術・検査に対する不安」

手術や検査が初めての経験で不安になっている患者さんには、手術や検査の準備物品や日程スケジュールなどを説明することで安心してもらえる部分は大きいですね。

たまに

「怖いから手術の事を詳しく聞きたくない。そういう事は家族に話してほしい。自分は時間の事だけ教えて欲しい。」

という方がいます。

高齢の方に多いです。

この場合も、本人や家族の状態や理解度に合わせた介入が必要です。

(これがまさに個別性を考慮した看護ですね。)

「♯不安による不眠」

心配で夜も眠れないという患者さん。

まずは不眠から解決することを考えましょう。

誰でも夜中に起きていると、物事を深く考えすぎたりするものです。

昼夜のリズムをしっかりつけて、医師と相談のうえ睡眠導入剤を使用することもあります。

不安の根っこにある問題を一気に解決することは簡単ではありませんが、不眠による日中のだるさが取れただけでも、患者さんの気持ちは軽くなります。

「♯長期入院による社会復帰への不安」

入院が長引くと仕事の事や経済的なことが不安になってきます。

私達は患者さんの仕事やお金の面での調整を具体的にサポートすることは出来ません。

でも、患者さんが一日も早く退院できるように手助けをすれば、この不安は少しでも早く解決に向かうでしょう。

そのためには、合併症を予防して原疾患の治療に専念できるようにすることが一番重要となります。

医療費が高額になった場合に利用できる公的補助の情報提供も有効な手立てです。

病院では看護師一人で患者さん一人を診ているというわけではありません。

医師や地域医療相談室、医事課、外来などと連携して患者さんにアプローチする、という事を忘れないようにしましょう。

「♯(インスリン・ストーマケアなどに対する)退院後の不安」

入院中に導入された処置。

退院後は患者さん本人や家族が継続してやっていかなくてはなりません。

病棟看護師はもちろん、患者さんのお宅についていくことは出来ません。

このような不安を軽減するのに一番有効な手立ては、やっぱり技術の習得が出来るように指導することです。

患者さんの理解度に合わせて家族にもしっかり説明します。

会社勤めの患者さんなら、職場でどんな風にするのか、トラブルがあったらどう対処するのか、何かあった時どこに電話すればよいのか…。

患者さんと一緒にイメージトレーニングしましょう。

退院後訪問看護ステーションの利用をする場合は、入院中の患者さんの情報を引き継がなくてはいけません。(これが継続看護です)

病棟看護師は、患者さんの住んでいる地域の訪問看護ステーションを探すところまではしません。

これは地域医療連絡室の仕事です。

この時看護師は、地域医療連絡室のソーシャルワーカーと患者さん、家族が話し合う場を持てるようにセッティングします。

いかがですかexclamation&question

不安に対する看護介入と言っても、かなり具体的な看護介入になると感じませんかexclamation&question

確かに患者さんの訴えや不安に耳を傾けようとする姿勢は大切です。

でも、精神面以外のアプローチをすることで不安が軽減するという場面はたくさんあるのです。

以上、今回は看護上の問題についてお話してきました。

自分が看護計画用紙に列挙した看護上の問題を眺めてみて、具体的な看護介入の方法が浮かばない場合は、看護上の問題としてふさわしくないもの、又は漠然としすぎているため細分化して考える必要がある、と考え直してみてくださいね。

私が希望の病院で働けたオススメの転職サイトはこちらぴかぴか(新しい)


posted by 看護師ミキ at 06:41| Comment(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
学生はヘンダーソンなどの問題リストを使うって学校で決まっていますから「不安」でしようがないと思いますよ〜.
Posted by at 2016年01月31日 22:21
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。