老年看護

2011年08月26日

老年看護

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看護学校では高齢者の特徴について勉強して老年看護実習も経験しますが、夜間や入院後間もない高齢者の対応などは現場に出てきてから初めて体験することになると思います。

頭では分かっているつもりでも、新人の頃は見落としがちな高齢患者さんの異変…。

今回は老年看護のポイントについて少しお話しようと思います。

高齢者の看護をする時に特に注意しなければならないこと、それは若い人と比べて

「自覚症状が乏しい」

「環境の変化に適応するまでに時間がかかる」

ということです。

@若い人と比べて自覚症状が乏しい

成人看護との違いの一番大きな部分がこれです。

教科書には疾患とその主な症状について書かれています。

でも、高齢者の場合は教科書通りの症状が現れない、又は本人がその症状に気づくのに時間がかかるということがたくさんあります。

よく見逃されがちな症状として脱水。

特に真夏が要注意です。

入院中の高齢患者さんの様子がなんだかおかしい、いつもと違って元気がない…。

こういう時一番に脱水を疑います。

(もちろんバイタルサインなどもチェックしますが)

よくよく聞くと、朝から食欲がない、水も飲みたくない、排尿も夜中に一度行ったきり…。

実際に採血や点滴の指示を出すのは医師ですが、予測をしながら対応しなければなりません。

自分からは水を飲まなくても、こちらから勧めると経口摂取できる場合もあります。

(やむ追えない場合以外は点滴よりも経口摂取を勧めるのが基本です。)

高齢者が脱水を起こしやすい原因として、加齢によって体内の水分量自体が低下していること以外に、若い人と比べて自覚症状が乏しいということが大きく関係しています。

つまり

「のどが渇いたな」

と感じるまでの時間が、若い人に比べて長いため、高齢者が口渇感を感じた時には既にかなり脱水症状がひどくなっているという事です。

ADL(日常生活行動自立度)に支障をきたしていなかった高齢者でも、検査後にしんどくなったことをきっかけにあまり水を飲まなくなり、脱水傾向になる場合もあります。

尿測している場合は尿量を観察しながら飲水量の減少に注意しましょう。

尿測していない場合は、尿取りパットに尿漏れがないか、トイレに行っている様子はあるのかを確認しましょう。

脱水以外の代表的な例は胸痛発作です。

アタックが来ても

「イタタタ…胸が痛いexclamation

という風にならない事があります。

「なんか胸の辺全体がざわざわして息苦しい…」

「顎や肩の辺が痛い…」


というような訴え方をされます。

高齢の患者さんがすべてそうであるというわけではありません。

(胸痛発作の時に顎や肩やに若い人の場合にも見受けられます。

関連痛ですね。)

でも、患者さんがいつもと何か違った感じがすると訴えている時は必ず慎重に観察して医師に報告してください。

強い痛みは伴わないけれど、重篤な症状を引き起こす前触れかもしれませんひらめき

A環境の変化に適応するまでに時間がかかる

入院してきた時にすでに認知症の症状がある患者さんの場合、入院生活に適応できるまでに時間がかかるだろうという事は予測しやすいと思います。

でも、高齢になるほど環境への適応能力は下がって来ることを十分理解しておかなくてはなりません。

アナムネ聴取の時に受け答えがしっかりしていたり、年齢の割に足腰が丈夫そうなところを見たりして安心しすぎるのは危険です。

「今はしっかりしていても、ある日突然、今まで出来ていたことができなくなったり、忘れてしまったりするかもしれない。」

という意識が必要です。

実際に、入院してきた日はしっかりしていたけど、その日の夜中トイレに起きて入院していることを忘れていて驚いてしまう患者さんがいるほどです。

検査や手術、持続点滴など、若年層の患者さんにとってもかなりストレスがかかる入院生活ですが、高齢の患者さんにとってはさらに大きな負担となりますどんっ(衝撃)

交替勤務で時間ごとに看護師の顔が変わったり、よく理解できないままストレッチャーに乗せられ、目が覚めるとお腹や尿道から管が出ていたり…。

めまぐるしく状況が変わる入院生活はまるでジェットコースターに乗っているような感覚だと言っていた患者さんもいました。

よく見受けられるのが、検査後や持続点滴開始後から不穏になり、突然認知症のような症状が出始めるという事です。

しばらくするとその時の事はすっかり忘れていつも通りに戻る方もたくさんいますが、入院をきっかけにもともとあった認知症がさらに進行してしまうケースもあります。

高齢の患者さんに関わる時は以上の点を踏まえて、患者さんのペースに合わせて接するようにしなくてはいけません。

ただ、一言に高齢者と言っても個人差が大きいので、

「高齢者だから出来ないだろう…」

というような見方をしていると患者さんのプライドを深く気づ付けてしまうことにつながりかねません。

自分はまだまだ人の手を借りずに何でもできると考えている患者さんの気持ちを受け止める姿勢を大切にしましょう。

全ての患者さんに対して、いつでも自分の親に接する気持ちで看護する、ということが理想なのかもしれません。

なかなか難しいことですね。

わたしは患者さんを自分の親と考えるというよりは、

「自分が年をとったらこんな看護師さんになら用事を頼みやすいな…」

「自分の親が入院したときにこんな看護師さんが担当してくれたら安心できるな…」

というような事をよく想像していました。

生まれてきた以上、どんな人にでも「老い」だけは平等にやってきます。

自分だっていつか年をとって、誰かの手を借りずには生きられないという日が来るはずです。

超高齢社会を迎えた我が国の高齢者の人口は2040年頃にピークを迎えると言われていますグッド(上向き矢印)

もう「老い」は病院や施設の中だけでは抱えきれないようなところまで来ています。

このような我が国の現実に、一人の人間としてどうやって向き合えばよいのでしょうか。

老年看護を通じて今一度、考えてみる必要がありそうですね。

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posted by 看護師ミキ at 06:59| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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