精神科の患者さんの多くは、うつ病、統合失調症、躁うつ病、認知症、アルコール依存症などの精神疾患を抱えています。
入院されているのは、妄想や幻覚で日常生活を送るのが難しい患者さん、気分の落ち込みが長期間続き生きるのが辛くなっている患者さんなど。
それぞれ症状や病気のきっかけとなった背景もさまざまなので、精神科ではより患者さん一人ひとりに合わせたケアが求められます。
病気が目に見えない精神科において、看護師が重きを置くのはこころのケア✨
これが精神科看護の一番の面白さではないでしょうか。
こころのケアの充実を図るため、精神科では看護師が患者さんとじっくり関わることができます。
必要に応じて一緒に散歩や作業、レクリエーションに参加することもあるのでともに過ごす時間が多く、患者さんの訴えにゆっくり耳を傾けたり、より詳しく患者さんの様子を観察することができるのです。
「今この患者さんはどれくらい辛いんだろう?」「患者さんの不安を取り除くために私たち看護師はどうかかわっていけばいいのだろう?」
と時間をかけ深く考え、ひとりひとりの患者さんに合わせた看護計画を立てることができます。
そうやって考えて実践した自分の看護は患者さんの精神状態に直に影響するので、言ってしまえば精神科では看護師が自分の力で患者さんの病気を治すことが可能ということ💡
かかわりがうまくいき、患者さんの笑顔が見れた際には、本当に嬉しくて、大きな自信になります☀
また患者さんが退院後も病気と付き合いながら自分らしく生活ができるよう入院中から包括的な支援を行うことも精神科看護の大きな特徴。
病気とのつきあい方、服薬管理や生活指導など患者さんの生活全般を考慮しながらケアを行います。
なので、患者さんが自信をつけて退院していく際には、私たち看護師の喜びと達成感もひとしおです✨
一方、精神科ならではの大変なこともあります💨
自分の言動が直接患者さんの精神状態に影響する分、思いもよらないことで患者さんを傷つけてしまったり、行き違いがあるなんてこともしばしば⤵
病状が悪化しているがためとはいえ、暴言を吐かれた日にはやるせない気持ちになったり。
また、自殺願望が強い患者さんや、錯乱状態で不穏の患者さんをケアすることもあり、患者さんだけでなく自分の身の安全を守りながら仕事をしなくてはなりません。
時には暴れる患者さんに対しスタッフ数名がかりで押さえつけ、隔離・身体拘束を行うこともあり、そのような場面では罪悪感を感じずにはいられません。
患者さんの安全を守ること、患者さんの人権を守ることの狭間で葛藤することも多々あります。
難しいことも多々あり、精神科看護師は決して楽ではありませんが、身体的には比較的負担は軽く、危険業務手当が付く分、給料もほんの少し高いという利点もあります。
人とのかかわりが好き、コミュニケーション能力を向上させたい、こころのケアに興味があるという看護師にはやりがいのある領域であるでしょう💡
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